工事現場での防風・強風による事故の対策
工事現場での防風・強風による事故とは
工事現場における防風・強風による事故は多く、作業員の安全確保、周辺環境への配慮、工期の順守といった観点から、防風・強風による事故への対策は非常に重要です。
2025/2/13に東京・墨田区の工事中のビルで高さ7メートルほどの防音用のシートが倒壊する事故が起こりましたが、これらの原因も強風の影響とみられています。
工事現場での防風・強風による事故の種類
工事現場での防風・強風による事故には、以下のようなものが挙げられます。
- 1. 足場の倒壊: 強風により足場が倒壊し、作業員が落下したり、近隣の建物や通行人に被害が及ぶ可能性があります。
- 2. 資材の飛散: 強風で資材(建材、工具、看板など)が飛散し、作業員や通行人に衝突したり、建物や車両を破損させる可能性があります。
- 3. クレーン等の転倒: 強風によりクレーンや高所作業車などの重機が転倒し、作業員が負傷したり、周辺に被害が及ぶ可能性があります。
- 4. 仮設構造物の倒壊: 強風で仮囲いや防音壁などの仮設構造物が倒壊し、作業員や通行人に被害が及ぶ可能性があります。
- 5. 感電事故: 強風で電線が切断され、感電事故が発生する可能性があります。
工事現場での防風・強風による事故の防止対策
工事現場での防風・強風による事故を防止するためには、以下の対策を徹底することが重要です。
- 事前の準備:
気象情報を確認し、強風が予想される場合は、事前に作業を中止するなどの対策を講じる。
工事現場周辺の状況を把握し、強風時に影響を受ける可能性のある場所や物を特定する。
防風対策に必要な資材(シート、ロープ、杭など)を準備する。 - 作業中の対策:
足場や仮設構造物などは、強風に耐えられるようにしっかりと固定する。
資材は、風で飛ばされないように適切に保管・固定する。
クレーンや高所作業車などの重機は、強風時は使用を中止する。
作業員は、安全帯やヘルメットを着用し、強風に注意しながら作業を行う。 - 事後の対策:
強風通過後、工事現場の安全点検を行い、異常がないか確認する。
破損した箇所は、速やかに修理する。
防風・強風による事故の防止に役立つ測定器
主に使われている測定機器は以下になります。
- 建設工事現場での風速などの計測に: 「みまわり伝書鳩(モデルB)」など。
- 風向風速値を見える化し異常を通知: 「風向風速クラウド計測システム CMS-WI」など。
- 建設現場等での強風の安全確認に: 「警報付デジタル風速計 OT-902」など。
まとめ
工事現場における防風・強風対策は多岐にわたります。
安全第一を心がけ、適切な対策を講じてください。