トンネルの点検・検査に使える測定器
トンネルの点検・検査
トンネルは、地中に掘られた構造物であり、外部からの目視や触診では異常が見つけにくいという特徴があります。
そのため、定期的な点検・検査によって、ひび割れや剥離、腐食などの異常を早期に発見し、適切な措置を講じることが重要です。
トンネルの点検・検査では、以下の項目を重点的に確認します。
・覆工のひび割れや剥離
・壁面や天井の損傷
・排水施設の状態
・換気設備の状態
・照明設備の状態
これらの異常が放置されると、トンネルの崩落や陥没などの事故につながる可能性があります。
また、トンネルの機能が低下して、交通渋滞や通行止めなどの影響が発生する可能性もあります。
トンネルの点検・検査は、国土交通省の「道路トンネル定期点検要領」に基づいて行われます。
この要領では、トンネルの種類や規模、使用状況などに応じて、点検の頻度や方法が定められています。
トンネルの点検・検査方法は、大きく分けて以下の3つの種類に分けられます。
・目視検査
・非破壊検査
・破壊検査
目視検査は、トンネルの外観や内部の状態を肉眼で確認する検査です。
ひび割れや剥離、腐食などの異常がないかを確認します。
非破壊検査は、トンネルの構造や状態を損なうことなく検査する方法です。
代表的な方法としては、以下のようなものがあります。
・打音検査:ハンマーで叩いて音の響きや音速から、構造物の状態を判断する方法。
・超音波検査:超音波を照射して、反射波から構造物の内部の状態を判断する方法。
・電気抵抗探査:電流を流して、電気抵抗の変化から構造物の内部の状態を判断する方法。
破壊検査は、トンネルの構造や状態を調べるために、構造物を破壊する検査です。
代表的な方法としては、以下のようなものがあります。
・コア抜き:トンネルの壁面や天井から円柱状の試料を採取し、その強度や劣化の度合いを調べる方法。
・破壊試験:トンネルの壁面や天井に荷重をかけて、その強度や変形の度合いを調べる方法。
- トンネルの点検・検査に使える測定器
(コンクリートテスターetc)