機材の校正に使用される測定器 特集
機材の校正とは
測定器の校正とは、測定器が正しく測定できているかを確認する作業です。
測定器は、使用環境や時間の経過によって、精度が低下する場合があります。そのため、定期的に校正を行うことで、測定器の精度を維持する必要があります。
校正は、以下の2つの手順で行われます。
測定器の測定範囲と精度を把握する
校正を行う前に、測定器の測定範囲と精度を把握する必要があります。測定器の測定範囲とは、測定器が測定できる値の範囲です。測定器の精度とは、測定器が正しい値を測定できる確率です。
標準器を用いて測定器の測定値を比較する
標準器とは、国家計量標準にトレーサブルな精度を有する測定器です。校正では、標準器を用いて測定器の測定値を比較することで、測定器の精度を評価します。
校正の結果、測定器の精度が基準を満たしていない場合は、調整や修理が必要となります。
校正に使われる測定器は、校正対象とする測定器の測定範囲、精度、測定対象に合わせて選ばれます。
校正器は、大きく分けて「標準器」と「校正用器具」の2種類があります。
・標準器
標準器は、国家計量標準にトレーサブルな精度を有する測定器です。
校正対象とする測定器の精度を保証するために使用されます。
・校正用器具
校正用器具は、標準器よりも精度は劣るものの、校正対象とする測定器の測定範囲や精度を満たす測定器です。標準器の代わりに校正を行うために使用されます。
校正器の種類には、以下のようなものがあります。
・長さの校正:ノギス、マイクロメーター、ブロックゲージ、長さ標準器。
・温度の校正:温度計、温度標準器。
・質量の校正:天秤、標準質量。
・電圧の校正:電圧計、電圧標準器。
・電流の校正:電流計、電流標準器。
・周波数の校正:周波数計、周波数標準器。
・湿度の校正:湿度計、湿度標準器。
・圧力の校正:圧力計、圧力標準器。
・音圧の校正:音圧計、音圧標準器。
・照度の校正:照度計、照度標準器。
校正は、測定器の正確性を確保するために重要な作業です。
適切な校正器を使用して、定期的に校正を行うことで、測定結果の信頼性を高めることができます。
- 機材の校正に役立つ測定器
(信号発生器etc)