◆ニオイとは [技術資料]
◆ニオイとは?
ニオイとは、「大気中に浮遊する分子量が300 以下の主に有機物で、水および脂質にある程度の溶解性がある物質、既存の有機物約200万種のうち1/5の約40 万種にニオイがある」とされています。
このように、私たちの周囲にはニオイがあふれています。草花や工場のニオイ、住まいや食べ物のニオイ、私たち自身のニオイなど、普段から無意識のうちにニオイに囲まれて生活しています。
私たちはニオイを「一つのもの」として捉えがちですが、実際には色々な物質が混ざり合っています。ニオイ物質は混ざり合うことで違うニオイになったり、強く感じたり、打ち消しあいほとんど感じなくなったりします。
また、ある人にとっては心地よいニオイが、他の人には不快に感じるということもあります。身近にありながらも捉えることが困難で、世界共通の単位がないもの。それがニオイです。
◆ニオイの測定
人間の嗅覚は低濃度のニオイを検出することができる反面、個人差があったり、体調や嗅覚の疲労や慣れなど不確定な因子に左右されます。
このためニオイの評価には複数のパネルと呼ばれる人員が必要となり、測定に時間がかかります。
●三点比較式臭袋法(公定法)
臭気指数を求めるために法律で指定された方法です。無臭空気を入れた袋2つと悪臭サンプルを入れた袋1つの合計3つの袋を用意し、どの袋に悪臭サンプルが入っているかをパネル(正常な嗅覚を持つ人)が嗅ぎ当てる方法です。6人以上のパネルにより、悪臭サンプルを徐々に希釈して繰り返し行います。
◆ニオイ測定器
ニオイの強弱を測ります。強弱は数値で表示されます。
(注意:ニオイの種類は測れません。)