酸素欠乏について [技術資料]
酸素は空気中に約21%含まれており、その酸素を吸って人は生命を維持しています。
ところが換気不良なところ、酸素を消費したり、酸素を薄めたり、追い出したりする物質があれば、「酸欠」が起こります。
[酸欠のおこる場所は決まっています。]
1.換気が不良か、まったく行われていない場所。
2.そしてそこに次のような物質が存在したり、現象がおこったとき。
- 酸素を吸収する酸化されやすい物質。
- 酸素を消費する微生物(カビや細菌)と、その発育増殖を助ける有機物と水分。
- 酸素を薄め追い出すガスが発生したり、流入したり、漏れたりする。
- 可燃性ガスの追い出しに積極的にその場を窒素、その他の不活性ガスで置換する。
このようなことから、地下作業現場、マンホール、ピット内、タンク内、船舶、地下室、密室などの労働環境においては、酸欠の危険性が高いため、適切な換気を行い、かつ酸素濃度計で作業場所の酸素濃度を正確にする必要があります。